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働きやすさ 働きやすさ

社会科の先生を目指していた学生時代。「文系歓迎」というIT業界の求人広告を見て興味を持ち、この世界に飛び込んだ。クライアントから依頼されたものをつくるだけではなく、自分たちでサービスを生み出そうと試行錯誤しているところに出会ったのがKEEPDATA社。まだ出始めたばかりのクラウドサービスに大きな可能性を見出し、すぐに渡米。こうして、オリジナルサービス開発プロジェクトはスタートしたのだった。

新しい事業を作り出す。言葉にすればたった一言ですが、実際にはそんなカンタンな話ではありません。ましてそれを、将来の収益の柱にしようというならなおさらです。ナショナルソフトウェアの技術の粋を結集した『KEEPDATA』も、すべてが順風満帆というわけではありませんでした。

現在のKEEPDATAはクラウド上に膨大なデータを『蓄積する』ことと、そのデータを瞬時に『高速検索』できることが大きな強みです。従来の1000倍以上のスピードで、何千億というデータの中から検索することが可能。これまで、こうしたシステムは大手開発企業が何千万、時には何億円という規模で開発していましたから、それを安価に誰でも使用できるようになったことは画期的だと思います。でも実は、KEEPDATAの開発当初は、まったく違うコンセプトのサービスだったんです。
ソフトウェア業界は、クライアントの希望するシステムを作ることが主な仕事です。でもそれだけでは企業として大きく成長することはできません。自社オリジナルのサービスを作って勝負しよう、という話は、代表の新田とよく議論していました。その中でピックアップしたのが、まだ世の中に登場したばかりだったクラウドシステム。いつでも誰でもどこからでも、重要なデータにアクセスできるこの仕組みは、これからの世界を変えるという確信がありました。

でも、最初に開発しようとしたのは、現在のように各企業に使ってもらうデータストレージではありません。全国各地にいるフリーのプログラマーが自由にアクセスし、ここをベースに開発できるプラットフォームを作りたかった。しかし開発を進める中で、クラウドサービスへのニーズが別のところにあると感じるようになったんです。
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方向転換を迫られていました。だけど絶対にあきらめるわけにはいかない。新しいコンセプトに切り替えることを決めてからも、乗り越えるべき課題はいくつもありましたが、私たちは決して投げ出さなかった。会社の未来を作ろうというのですから、大変なことは多くても、その先に大きなやりがいがあることも分かっていましたしね。現在はさらに技術を進化させて、データの蓄積と検索だけでなく、ビッグデータを解析できるようなサービスも作り上げているところです。

たとえば、医療の領域において。医療情報は個人情報の塊ですから、統計をとって分析しようとする時に、データをそのまま利用することは大きなリスクを伴います。そこで、データベース内の情報を超高速で匿名化し、年齢・性別・治療情報のみを抽出。個人情報を排除した上で分析できる仕組みを作っています。私たちのサービスで、人の命にかかわる領域をサポートできるのは大きなやりがいですね。
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大きなチャレンジをする際は、必ずと言っていいほど分厚い障壁にぶつかります。そうした時に大切なのは、決して歩みを止めないこと。ぶれずに、いちずに、進み続けること。これからもさまざまな領域で社会貢献できるよう、ナショナルソフトウェアの社内ではいくつもの取り組みが動いています。私たちの挑戦が、終わることはありません。
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